1948-12-12 第4回国会 衆議院 文部委員会 第5号
○伊藤(恭)委員 私は民主党を代表いたしまして各派共同提案の修正案に賛意を表するものであります。但し私の信念の一端を述べて、將來一層の適正をはかりたいということを念願しております。教育民主化のためにすでに都道府縣の教育委員会が出発し、さらに近く地方教育委員会も全面的に発足することになつておるので、公立学校以外の教職員は、國家國務員とは異なる機構となつておるようにわれわれには考えられます。もちろん教職員
○伊藤(恭)委員 私は民主党を代表いたしまして各派共同提案の修正案に賛意を表するものであります。但し私の信念の一端を述べて、將來一層の適正をはかりたいということを念願しております。教育民主化のためにすでに都道府縣の教育委員会が出発し、さらに近く地方教育委員会も全面的に発足することになつておるので、公立学校以外の教職員は、國家國務員とは異なる機構となつておるようにわれわれには考えられます。もちろん教職員
○伊藤(恭)委員 先刻ちよつと質問しましたように、政府としては今後最も適切なる方法を講じていただくということを前提といたしまして、私は無修正で賛成いたします。
○伊藤(恭)委員 この出版用紙割当につきましては、從來初版のものは非常にむずかしいような状況にあるようでありますが、しかしながら現在の社会の民主化をはかるためには、実際それを研究して、十分なる力を持つておる人がこれを発行したいというようなときには、これは当然許可すべきであると私は思う。ところが以前からのものはこれをほとんど黙認的に許可せられるけれども、初版のものは非常にむずかしいということで、社会一般
○伊藤(恭)委員 紹介議員がいませんから私から紹介いたします。この請願は宮城縣の社会教育研究大会の代表者が連名して提出したものであります。世界における最も理想的な新日本を建設しようとする現在、緊切かつ根本的なものは疲弊と苦しみの中から立ち上る旺成なる復興精神を振作し、國民の教育と道義とを向上させることであります。この中から人間をつくることがよい國をつくることであり、産業を興すことであつて、今こそ社会教育
○伊藤(恭)委員 山本幸一君がおりませんから私からお願いいたします。この請願は東海各市市議会議長会の議長をやつておりまする松原喜八君から提出されたものであります。この請願の趣旨は公共図書館法の制定と補助金交付についてであります。その理由といたしましては、公共図書館法案によりますと、都道府縣に対しては経営費の二分の一を國費持ち、また災害復旧費の二分の一を國庫支弁というのでありますが、市に対しては公共図書館
○伊藤(恭)委員 紹介議員がおりませんので、私がかわつて簡単に申し上げます。文部省が四月下旬全國教育部長会議が呈示したところの地方教育委員会法案、並びに四月中旬新聞報道の同法案によると、中央集権主義的な教育制度が地方の民主的な創意をもつて、新しい着想のもとに制度化されつつあることは、教育の民主化のためにひいて日本民主化のために画期的なものとして、この制度の成立には賛意を表するものであります。しかして
○伊藤説明員 的場委員にお答えいたします。本工事を國営から縣の代行工事としましたことによつて、実質的にかわるところは少いのであつて、縣の代行といいましても、予算の点では國営と何等かわるところはないのであります。本工事も設計書が完成すれば、漸次工事を開始することも可能な状態にあるのであります。
○伊藤説明員 佐田町地区の開田工事は農地開拓営團で施行中でありましたが、これを昭和二十一年國営とし、さらに昭和二十三年この馬籠地区のみを縣の代行事業としたものでありますが、事実上は事業費莫大で中止の状態にあるといえるのであります。これも予算さえ追加せられれば事業も促進せられるのであります。
○伊藤恭一君 岐阜縣惠那郡付知町の荏薙用水改良工事は、昭和十八年來農地開発営團において工事を施行中でありましたが、昭和二十二年開発営團が解散されたため、事業は中止状態となり、爾來、その引水をもつて維持せられていた水田耕作は、わずかの自然湧水をもつて灌漑耕作するを余儀なくされ、実際上畑作轉換の必要に迫られている現状であります。ついては團庫補助をもつてすみやかに用水改良工事を完成せられるようとりはからはれたいのであります
○伊藤(恭)委員 私は民主党を代表いたしまして討論に入ります。國語の合理化をはかつてあらゆる学術振興に寄與し、文化國家建設のためその能率を向上させ、さらに國際的運営上最も適切なる科学的調査研究をすることが、喫緊なる要事でありますから、一日も早くこの法案の成立するように望む次第であります。もちろんこの法案の成立につきましては若干の修正意見もありますが、將來必要ある場合にはこれを適正に修正することといたしまして
○伊藤(恭)委員 和田委員長にお伺いいたしますが、原則として教育の機会均等の上から、一縣一大学ということが大体きまつているようでありますが、しかし先刻も委員長からのお話に、大学の基準はできるだけ高めたいというお話であります。もしこの敗戦日本の現在の財政におきまして、今松本さんからお話がありましたように、すべてが大学に昇格することになつたならば、これは非常な二流、三流の、つまり低級な大学が構成せられることになりまして
○伊藤(恭)委員 新制高等学校の教科課程においては、漢文を國語教科の中から除外したのみならず、他学科と均等の選択機会をすら與えないように、はなはだしい制限を加えているが、漢文は日本語、日本文、あるいは日本の思想文化における根本要素の一として、その学習は欠くことのできない重要なものである。ついては該教科課程の一部を然るべく改正されたいということを請願するものであります。ついては、本請願も御採択あらんことを
○伊藤(恭)委員 この中の上田繊維專門学校昇格の請願でありますが、御承知のごとくに長野縣は昔からの養蚕縣でありまして、全國でも最も優秀なる上田蚕糸專門学校というものがあつたのでありますが、今後輸出貿易関係から申しましても、この産業の上から重要なる上田纖維專門学校を最も特質ある学校として昇格さしたい。それについては特殊な事情のもとに、また特殊の研究を十分にさせるために單科大学として昇格させたい。こういうので
○伊藤(恭)委員 この第二項に「市町村の議会の選挙する議員の定数」ということがありますが、前條においては市町村の地方議会からは一名ということがはつきり載つておりますが、この議員の定数というのは、たとえば三箇町村が合併しているときは、その各三箇町村から一人ずつ出すというような意味のことを含めておるのか、ただその三箇町村で一人を出す場合のことを言うのか、この辺がどうもはつきりいたしませんから、ひとつお伺
○伊藤(恭)委員 第二点でございますが、人事の問題について質問いたしておきましたが、そういうふうに地方委員会に人事権を與えるということになりますと、先刻も申しましたように、各府縣で何百の委員会があつて、それが人事異動をするということになると、つまりブロツク的の一万程度の人事異動であつて、他の人事の交流ということはできないと思います。ついては政府としてもはたしてそれがうまくいくかどうかということを一つお
○伊藤(恭)委員 この四十九條の教育委員会の事務は実に重大であつて、その運営が最も適正に行われなければならないと思います。すでにいろいろの質問がありましたから重複を避けますが、特に一つお伺いしたいことは人事の問題であります。第五号に「教育公務員の任免等に関する法律の規定に基き、校長及び教員の任免その他の人事に関すること」ということがはつきり書いてありますから、その根拠は明らかでありますが、その権限は
○伊藤(恭)委員 この学術会議は、科学の復興により産業経済の復興をはかる、そういうことは当然でありますが、そしてまたいろいろ皆樣の意見ももつともと思いますが、しかしながら、やはりこういう若干の手当もあり、またいろいろの選挙管理委員会もある、そういうことになりますと、やはり政治的に動く人が非常に多くなると私は思う。そういうことになりますと、今までの磧学というような人、ほんとうに学術に專念してきたところの
○伊藤(恭)委員 大体了承いたしましたが、やはり世界の学界と提携して学術の進歩に寄與し人類社会の福祉を増進する、こういうことになりますと、專門的の人数が相当多く必要じやないか。ただ連絡というようなことにかかわらないで、專門的にぐんぐん素質を向上するというようなことを考えたときに、たとえば学士院のごときものでも数理学の集りであるというような関係から考えましても、われわれといたしましては、專門的のものをもう
○伊藤(恭)委員 この選挙せられた会員が二百十人、これを別表によつて見ますと、全國区の定員と地方区の定員との合計は、一部約三千人となつておるようでありまして、七部にわかれておりますから二百十人になつておりますが、そこでわれわれの考えるところによりますと、この全國区定員のところで專門別の定員の数と專門にかかわりない定員の数との均衡のことについて、われわれ多少疑問をもちますが、これはどういうような割合で
○伊藤(恭)委員 私は一昨日稻田局長から、やはり將來は檢定制度が根本であつて、ただ、今すぐに檢定制度にいかぬから、当分の間暫定的に國定もまじえていく、そうして檢定制度がだんだん完成していつたならば、全部が檢定制度になるということを、一昨日はつきり言われました。われわれはそういう見解のもとに、これは教育の民主化から言いましても、特に部分的のいろいろな事情から言いましても、檢定制度が当然理想的に進むべきであると
○伊藤(恭)委員 これは業者の協定のみによらしたならば、非常な弊害が起るということをはつきり私は考えております。であるからして「適正な價格」ということは、当然除くべきでないと考えます。
○伊藤(恭)委員 われわれは文部省の立場とか、あるいは業者の立場とか、そういうことは超然として、ほんとうの國民のためを考えてみるとき、たとえば小学校だけの発行数でもおそらく二、三億部になるでしよう。新制中学、新制高等学校、あらゆるものを入れるときには莫大な部数になります。そこでこの價格の負担というものは全國民の父兄、学童、学徒が負う。そういうことを考えたとき、もちろん國定教科書と檢定教科書とは、先刻
○伊藤(恭)委員 教科書の選定は教育者が行うことになつているのに、教育委員会法案には教育委員会が決定するというふうになつている。そうなると一体どうしたらよいのか。
○伊藤(恭)委員 價格が適正であることが一番重要である。今後の教科書は、種々の事情で高くなるのは当然であろうが、学徒、父兄に影響は大であるから極力低廉なものにしたい。 教科書の配給は地方々々で行うのか。それとも公園のごときものを設けて文部省で統制をするのか。
○伊藤(恭)委員 せんだつて私は現職教員を入れるべきであるということを質問したときに、文部大臣の答弁といたしましては、やはり今辻田局長のお話のあつたような意味のこともありましたし、なお現職のものが立候補して落選したときには、また教職員に居すわるというようなことはどうもおかしいという意味もありましたし、なお一般の公選によつて出るところの人たちは、これはおそらくは父兄、後援会あるいはあらゆる方面から見て
○伊藤(恭)委員 今の円谷委員の話によると、今までは不当な圧迫を受けておつたけれども、これからはないという意味でありますけれども、われわれは今後もこういうことはあると思います。同時に教権の確立という意味からいいましても、やはり不当な支配に服することがないということを入れるのが当然であると思います。
○伊藤(恭)委員 これはやはり松本委員の言われたごとくに、從來の教育は、実に不当な圧迫を受けたことが非常に多いのであります。そういうことから言いましても、教育基本法にも、個人の基本的人権の尊重、個人の完成というようなことがはつきりしてありますから、そういうような意味のもとに、やはり不当な支配に彈圧せられることのないように、この「不当な支配に服することなく、」という文句は、私は入れておいた方がいいと思
○伊藤(恭)委員 この四十九條の第五号に「教育公務員の任免等に関する法律の規定に基き、校長及び教員の任免その他の人事に関すること。」とありまして、これが教育委員会法の一つの仕事になつておりますが、これは先刻文部大臣からもこれにお触れになりまして、私は大体了解いたしましたけれども、とにかく教育というものは昔から以心傳心的に、先生が地方の有力者に頭を下げるとか、そういう情実にとらわれるようなことなく、ほんとうの
○伊藤(恭)委員 教育民主化のために、地方の実情に即したところの教育委員会法を提出せられたということは、その趣旨においては賛成でありますが、しかしこの委員会法の法文を逐條審議いたしますると、現在の日本の國情には、われわれといたしましてはどうも納得できない実情に即しないような遺憾に感ずる点があります。いろいろありますが、時間も迫つておりますから、まず私が第一にお伺いしたいのは、この教育委員会におきまして
○伊藤(恭)委員 今の政府の答弁によりまして、それぞれ努力をいたしておられるようでありますが、もちろん新憲法によつて一宗一派に偏することのいけないことは、はつきりわかつております。でありますから、教育の面に取上げるときは、もちろん一宗一派に偏することはいけません。しかしながら現在の青少年間におきましては、宗教心というものがどうも乏して感じかする。そういうことを指導するためには、やはり家庭というもの、
○伊藤(恭)委員 國民の宗教心を涵養し、道義の高揚をはかるという請願でありますが、現在のわが國においては、まことに遺憾ながら道義の頽廃、精神の腐敗低下というような欠点を初めとして、あげねばならぬことはたくさんありますけれども、その中で最も大なるものの一つとしては宗教心の欠如がある。そのために政府といたしましては道徳高揚のために種々の方策を立てて施行しておられることは、われわれも知つておるところでありますけけども
○伊藤(恭)委員 本請願の要旨は、過去の男女教育制度の欠陷を是正して、女子の教養施設を普及向上せしめることにあるのであります。新憲法による教育基本法で教育の機会均等が確立せられ、男子大学が女子に門戸を開放したことは当然でありますが、しかしその実況をみますると、やはり入学者は男子が圧倒的であつて、現に東京大学の女子などを見ると、わずかに一、二%にすぎない状態にある。從來男子大学が五十七もあつたにもかかわらず
○伊藤(恭)委員 この大学の設置につきましては地区的にも、あらゆる内容の基準というようなことも、十分に檢討しなければならないことは当然であります。同時に大学設置委員会においてこれを決定するということも、これは地区や基準の上からして適当であります。しかしながらこれを全國的に教育の機会均等という意味からいいまして、もちろん義務制のものは当然でありますけれども、大学教育におきましてもその地区ということを考
○伊藤(恭)委員 本不当財産取引委員会は、政界を淨化し、官界を淨化し、財界を淨化するための委員会であつて、ただ單なる隱退藏物資の摘発のみに限らないということは、今度新たに発足した原則であります。この政界を淨化するためには、あくまでも超党派的にやらなければならない。しかるにわれわれの感じといたしましては、どうもそこが合理的に超党派的にいかないで、ややもすれば感情的な分子が加わつてくる。これはわれわれといたしましてはやはり
○伊藤(恭)委員 われわれも第一回國会において相当の物が摘発せられて、相当の成績があがつておることはよく承知いたしております。しかしながら國民一般の感じは、私前に申し上げた通りでありますから、この際できるだけその権限を拡大することに努力していただきたいと思います。
○伊藤(恭)委員 第一回國会の隠退藏物資特別委員会において、非常に努力せられたことはわれわれ十分に承知いたしております。しかしながら一般國民の声といたしましては泰山鳴動鼠一匹、ということはもちろん第一回國会の隠退藏物資の特別委員会には、権限が今言いましたようなぐあいで縮小せられたのでありますから、萬やむを得ないことであります。しかしながら、今宇都宮君が言われたように、ほんとうに隠退藏物資を摘発して、
○伊藤恭一君 ただいま政府委員から御説明がありましたように、長野縣の方におきましてはそういう民間の業者が一應あるようでありまするが、岐阜縣の方におきましては下呂から坂下に通ずる間には何らの民間業者がありません。それで關係九箇町村が今非常に熱望しております。なおこれについては、いわゆる全貨連とか、そういうようなものの反對は、岐阜縣の下呂から坂下に通ずる所には全然ありません。でありますから林産、薪炭すべてが
○伊藤恭一君 岐阜市を起點といたしまして富山に通じております高山線の中間にある下呂驛から、中央線の坂下驛を通じまして長野縣の飯田驛に通ずるところの道路は、裏日本、北陸方面と東海地方、静岡方面とを結ぶところの最短距離の路線でありまして、中部地方の最も重要なる道路の一つと信ずるものでありますが、從來トラック、バス等の運轉状況はきわめて振わない。特に最近は運轉車輛が非常に少くなりまして、沿道隣接町村間においての
○伊藤(恭)委員 この岐阜農林專門學校昇格の請願は、一應以前に保留になつております。今囘の請願は、岐阜農林專門學校を、名古屋帝國大學に合流して、農學部としての、その請願でありますから、その點はつきり申し上げたいと思います。 わが國農林業上きわめて重要な地歩を占めておる東海地方におきまして、農林學に關する最高の教育竝びに研究機關を設けることは、當地方多年の要望であります。しかして岐阜農林專門學校は、